「Zアイランド」感想
品川ヒロシ監督作品、哀川翔芸能生活30周年を記念した作品「Zアイランド」をNetflixで鑑賞した。
監督 : 品川ヒロシ
脚本 : 品川ヒロシ
主題歌 : 湘南乃風
キャスト : 哀川翔, 鈴木砂羽, 鶴見辰吾, 木村祐一 , 宮川大輔
2015 / 日本 上映時間 : 108分 PG12
◯解説
哀川翔の芸能生活30周年を記念したオリジナル作品で、「ドロップ」の品川ヒロシ監督のメガホンにより、謎の病気が蔓延した島を舞台にヤクザたちの抗争とゾンビが引き起こすパニックを描いたアクション娯楽作。10年前、敵対する竹下組との抗争で怪我を負い、組が解散となったヤクザの宗形博也は、刑務所にいる弟分・武史に代わり、武史の娘・日向の面倒を見ながら運送業を営み生活していた。しかし、武史の出所が決まると、父親に会いたくないと日向が家出。宗形と武史は日向が向かったという銭荷島に赴くが、そこには謎の病気が広まっていた。(映画.comより)
◯予告
点数 45点!
うーん、あんまり面白くなかったかな。
今作はタイトル通りゾンビ映画。たしかGEOに行った時に、何人かの芸能人が自分の好きな映画を紹介するコーナーがあって、品川ヒロシのコーナーもあってゾンビ映画を紹介していた気がする。タイトルは何だったか忘れたけど、結構有名なやつ。だから自分でもゾンビ映画撮りたくて、今作を撮ったのかと。
ゾンビ映画といったら、一体目のゾンビ誕生の瞬間が盛り上がると思うんだけど、今作はあんまりといった感じ。この一体目のゾンビが宮川大輔演じる吉田という役のヤクの売人なんだけど、そもそも宮川大輔がそんな好きじゃないってのもあるかもしれない…。ただ普通のゾンビは歩いて襲ってくるのに対して、ヤクを打ったやつは走って襲ってくるって設定は面白かったかな。でも謎なのはゾンビ化の原因。ちゃんと示されていない気がした(見逃してるだけかもしれないけど)
あとゾンビに関しては、今作はリアルよりにしたいのか、コメディよりにしたいのかよく分からない。ゾンビはリアルなのに、それに襲われれる人たちが恐怖や緊張感を感じているように見えない。これ凄くイライラした。お前らとっとと食われちまえ!!
で今作は明確な嫌いなポイントがあって。
それはギャグがつまらないこと。品川ヒロシ監督が芸人であることと、よしもと興行配給映画ってのもあって芸人がたくさん出てくる。んで会話の中でギャグをやる場面が多いんだけど、これがまあつまらない!車の整備工場の社員の河本が哀川、REDRICEに説教しながら、耳かきで書類に書き込むフリをして突っ込まないことにさらに説教するとか、警察の窪塚が「 GTA的な生き方したい」とか、口喧嘩が長いとか、ゾンビって言葉を言うか言わないかとか、、、
こっちはもうウンザリだよ!!
でさらに細かい会話のやり取りとかも多いんだけど、ダルい。医者のかざぽんにイラつく。秋葉原@DEEPの時からちょっと好きだったのに。
今回の作品の気になったポイント書き出してみる。
①ヤクザが出てくること
哀川ら宗形組と木村ら竹下組というヤクザが出てくるんだけど、これってゾンビを銃で撃つためでしょ?日本では海外のように一般人が銃を所持してないから、こういう演出で銃もっていること正当化しているんじゃないの?
②漁船に大型スピーカー積んでいること
ラッパーの般若が漁師役で出ていて、こだわりのスピーカーユニットを漁船に積んでいるんだけど、それって魚逃げね?そういや宇多丸師匠がなかなかラジオの評論コーナーで扱わなかったために(扱う映画はガチャによるランダム選出)、般若がディスしたことで、ヒップホップ用語で言えばbeefが起こったことが有名。リンクは下に↓
みやーんさんのラジオ書き起こし
https://miyearnzzlabo.com/archives/29185
ラジオ音源
③島にトラックで乗り込むこと
哀川が子分のREDRICE、鶴見らと島に移動する際に、REDRICEがフェリーに大型トラック乗せてくるんだけど、おかしくね?他に車なかったんか?
④ゾンビが人の首を噛んだときに、皮しかとれてこないこと
これは多分技術的な話だと思う。首の部分に血のりが入った小さな袋を取り付けて、そこに擬似皮膚を貼り付けて、噛んだ時にちのりの袋が破けて出血するって感じの仕掛けなんじゃない?
⑤ヤクザが山刀を持っていること
木村の手下、大悟とくっきーが山刀を持っているんだけど、携帯性悪いでしょ。百歩譲って、ぶっ飛んだ人としてくっきーだけに持たせるなら分かる。ちなみにナイフの種類に関しては下に↓
散々言っているけど、良かった点もある。それは上で言っているくっきー。人としておかしい奴感があって良かった。あとは女子高生2人組。多人数のチンピラをボコボにしちゃうくらい格闘が強い!動けてる!ただ同じような演出が繰り返されたのは残念だった。あと良かったのは映像の色調。暗めのトーンが好みの感じ。
最後に思ったのは、映画撮るのは難しいのかもということ。面白い映画作るにはセンスが必要だと思った。